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  • 2025年6月20日
  • 国際交流

デフスペースデザイン講演会を開催

講演会の様子

2025年5月13日火曜日、本学建築係コースおよび国際交流加速センターは、ギャローデット大学よりデフスペースデザインの専門家をお招きし、「建築学生との交流会」および「一般公開の講演?ディスカッション」を開催しました。建築系コースHP

以下は、学生による講演会のレポートです。

ーリチャード氏、ダニエル氏によるデフスペースデザインの講演会に参加して:新たな視点と希望ー

私は、米国のギャローデット大学の関係者によって提唱されたデフスペースデザインの概念、及び指針の中にある150以上のアイディアについてさらに詳しく理解したいと思い、参加致しました。
講演の中で、デフスペースデザインとは「ろう者が設計段階から主体的に関わり作り上げていくものである」と話されました。
私の中にあった、現状の"聴こえる人の中にひっそり目立たず設計している"というイメージが霧のように消え、聴こえない人が生き生きと設計している光景が目に浮かびました。そういった部分で現在の状況を変革させる、新しいビジョンではないかと思いました。

また、講演の中でデフスペースデザインの可能性というものを感じました。それはろう者の利益?利得が、聴こえる人の利益?利得に繋がるということであり、実際にそうした実例も示されていました。
これが大きな意味でのインクルーシブデザインとなるのではないかと考えました。

そして、本来の意味のデフスペースデザイン?デフフレンドリーデザインに積極的にかかわって行けるよう、更なる建築の知識を深めたいと思いました。
(レポーター:支援技術学コース福祉住環境学領域3年 長宗和代)


写真は4枚あります。左上が講演会後の集合写真、右上がリチャード氏講演の様子、左下が登壇者によるパネルディスカッションの様子、右下が学生による研究発表の様子です。

(産業技術学部 梅本 舞子/2025年6月20日)