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  • 2025年6月20日
  • 学生?卒業生の活躍?活動

震災復興の街?大熊町見学レポート

見学時の4枚の写真

3年生の授業の一環として、建築系コースでは、福島県双葉郡大熊町へ建築見学ツアーに出かけました。
建築系コースHP

大熊町は、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故により、全村避難を余儀なくされた原発被災地です。2019年以降、徐々に居住制限が解除され、人々が戻りつつあります。
今回は、大熊町をフィールドに研究を進めている、大学院生の木村さんのコーディネートにより、次の建物見学を実現することができました。

レポーター :支援技術学コース福祉住環境領域3年 宮城美月

5月27日(火)、福島県双葉郡大熊町の施設を視察する機会に恵まれました。

【大熊町立学び舎ゆめの森】
最初に、2023年に開校したばかりの「大熊町立学び舎ゆめの森」という教育施設を見学しました。0歳から中学生までが、一つ屋根の下で学ぶ学校です。
地域の人々による施設活用促進を図り、図書館を中心とした放射状配置の校舎となっていました。中央の広場は吹き抜けになっており、日光による明るい空間の演出が印象的でした。さらに教育環境に関し、ハード?ソフト面両方において仕切りが少なく、子供たちが学校設備を主体的に活用できる環境が整っていました。

【クマSUNテラス】
次に「クマくまSUNテラス」という、大野駅前の商業施設でランチを頂きました。通勤者と地元民、訪問者をつなぐ交流の場となっていました。

【FUN EAT MAKERS in Okuma】
最後に、6月グランドオープン予定の「Fun Eat Markers in Okuma」を見学させていただきました。さまざまな種類のリーフ野菜やトマトを、AIやIoTを駆使した環境で水耕栽培する施設です。これらは加工され、そしてお弁当やドレッシングなどの商品として、都内をはじめ都心部にて販売されるという農業の6次化展開を進める拠点です。
地理や人材等厳しい条件の中で、農業を通した地域活性化を図る熱き代表者が印象的でした。

建築が人と人のつながりを創造する例を目で見る良い機会になりました。

写真は4枚あります。右上は、学び舎ゆめの森をバックにした集合写真、左上は要となっている中央に計画された図書館の様子、右下は三角形フレームの構成がよくわかるフロアマップ、左下が木造軒下空間が魅力的なFUN EAT MAKERS in Okumaです。

(産業技術学部 梅本 舞子/2025年6月20日)